2016年02月11日

小袖曽我について

第23回蝋燭能の上演作品は…
能「小袖曽我」(下座)
狂言「禰宜山伏」(下座)
能「獅子」(上座)

そこで、今回は「小袖曽我」のあらすじ等を紹介。

「小袖曽我」のあらすじ

曽我十郎祐成、五郎時致の兄弟は工藤祐経に討たれた父河津三郎の敵討の機会を狙っていた。(名字が違うのは母の再婚の為)
源頼朝の富士の裾野の巻狩を好機とみて、出発に先立ち母の勘当を受けた五郎の許しを請いに曽我の里の母を訪ねる。
最初に十郎が母に対面し、狩場へ行く暇乞いを述べる。次いで、五郎が母への対面を願うが、対面ならず、重ねての勘当となり、五郎のことを取り持つならば十郎も勘当と申し渡される。
十郎は五郎を連れて母の前に出て、懸命に許しを請うが聞き入れてもらえず、兄弟は悲しく立ち去ろうとする。
その二人の姿に、母は勘当を許すと声をあげる。
兄弟はこれを喜び、狩場への門出に祝杯をあげて舞を舞い(男舞)、母に別れの挨拶をし、狩場へと出立する。


「小袖曽我」は『曽我物語』を典拠とするいわゆる曽我物といわれる作品です。
「小袖曽我」の他には「夜討曽我」「調伏曽我」「元服曽我」「禅師曽我」etc.
 
今は仇討といえば…「忠臣蔵」なんでしょうが、かつては「曽我物語」が仇討の代名詞だったのでしょうか。
 ちなみに、日本三大仇討ちというのがあり、
・曽我兄弟の仇討ち 
・伊賀越えの仇討ち(荒木又右衛門の仇討ち)
・忠臣蔵(赤穂浪士の討ち入り)

なんだそうです。


今年の王祇祭でも15年振りに小袖曽我が上演されました。
小袖曽我について
画像提供:某王祇祭参加者

春日神社での舞台も2001年3月23日春日神社・祈年祭以来とのこと。
小袖曽我について
画像提供:黒川能保存会

「小袖曽我」の見所は十郎、五郎の相舞と言われます。

舞台鑑賞の際はあらすじを頭に入れて鑑賞されることをおすすめします。
解説書に目を落として、舞台の良い場面を見逃した…なんてことがあっては勿体無いですからね。


次回のあらすじ紹介は「禰宜山伏」の予定。


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TEL:0235-57-5310/FAX:0235-57-5311
(Mail):kurokawa-nou@thena.ocn.ne.jp
小袖曽我について

投稿者:広報部Y

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Posted by 蝋燭能実行委員会 at 11:28│Comments(0)黒川蝋燭能
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