2016年02月12日

禰宜山伏について

前回の「小袖曽我」のあらすじ紹介に続き、今回は「禰宜山伏」の紹介。

「禰宜山伏」

伊勢神宮の禰宜が都へ檀那回りに登る途中、知り合いの茶屋で茶を飲んでいる。
そこへ羽黒の山伏が来かかりやはり茶を飲むが、茶がぬるいの熱いのと茶屋にうるさく注文を付ける。
そして禰宜に気づき、自分の肩箱(経文などを入れる箱)を晩の泊まりまで禰宜に持たせようとする。
茶屋がとりなすが山伏は言いつのり、禰宜も反論するので、茶屋の提案で名作の大黒像を双方が祈り影向したほうを勝ちにすることに決める。
禰宜が祝詞を上げると大黒は動き出し、禰宜が振る幣に合わせて拍子を取る。
次に、山伏が祈祷をすると大黒は横を向き槌で打ちかかる。相祈りにしても同じで、大黒は逃げる山伏を追い込む。

「平成28年 王祇祭 黒川能解説」より


手前が山伏、奥が禰宜


子方が務める大黒様にも注目を。



羽黒山の山伏は能狂言に度々登場します。
黒川地区から羽黒山(出羽三山神社)までは車で20分ほどの距離。
毎年7月15日の羽黒山・花祭には黒川能を奉納するなど、馴染みのある場所です。


ちなみに羽黒山の山伏の格好はこんな感じ。
松例祭の一コマ


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投稿者:広報部Y
  


Posted by 蝋燭能実行委員会 at 09:01Comments(0)黒川蝋燭能